水彩紙~コットンパルプ100%の水彩紙を紹介!(海外&国内)

海外のコットンパルプ100%の水彩紙

海外ではコットンパルプ100%の水彩紙が数多くあります。日本で買うには値段が高いという難点がありますが、品質はとても良いのでぜひ試してみてくださいね!

アルシュ(フランス)

500年以上最高の芸術作品に使われ続け、アングル、ピカソ、ドガ、ミロをはじめ、今も世界中で多くの水彩画家が使っています。人気のある仏製最高級水彩紙です。
地色はややクリーム色、にじみ止めの独特な匂いがします。

◎長所
発色・強度・描きやすさ、どれも素晴らしいです。透明水彩のあらゆる技法を使うことが出来ます。水を塗って、絵の具をにじませた時の具合はとても良いです。絵具の定着が良いのに、乾いた後の修正も出来ます。

△短所
透明水彩独特のエッジ(淡い色が乾いたあとに出来る縁取り)やバックランが出来にくい特徴があります。そして、値段が高いです。

ウォーターフォード(イギリス)

英国王立水彩画協会に認定されている英国製高級水彩紙で、 250年以上の歴史を持つセントカスバーツ製紙工場で製造されています。
地色にはナチュラルとホワイトがあります。どちらも発色は綺麗です。

◎長所
発色・強度・描きやすさ、どれも素晴らしいです。どんな技法も使えるすぐれた水彩紙で、アルシュより安いです。荒目と中目の差はあまりありません。

△短所
絵の具が乾いて定着すると、あとから修正しにくい特徴があります。

ファブリアーノ・アルティスティコ(イタリア)

700年以上の歴史を誇るファブリアーノ社の伊製高級水彩紙です。水彩紙はラファエロやレオナルド・ダ・ビンチをはじめ多くの画家達に愛用されてきました。
地色にはナチュラルなトラディショナルホワイトと白いエキストラホワイトがあります。

・トラディショナルホワイト

◎長所
発色良く、強度もありマスキングも出来ます。絵の具の定着はゆるく、後から修正が出来ます。

・エキストラホワイト

◎長所
発色はさらに明るく派手で、強度もあります。エキストラホワイトは印刷に使うイラストの原画を描くのにも最適です。

△短所
水の吸収が速く、表面が速く乾いてしまい別の紙と思うぐらい感触が違うので注意が必要です。

ストラスモア・インペリアル(アメリカ)

ストラスモア社の米国高級水彩紙です。
地色は白くです。白い水彩紙は絵の具の乾きがやや速いです。

◎長所
落ち着いた発色、強度もありマスキングも出来ます。表面の凹凸は細かく滑らかです。

△短所
吸い込み、絵の具の乾きが速い特徴があります。

アヴァロン(イギリス)

イギリスの伝統的水彩紙“ワットマン”が製造中止になったあと、その後継としてホルベインから発売された水彩紙です。
地色は白く、表面はランダムな凹凸の中目です。

◎長所
発色そこそこ良く、強度もありマスキングも出来ます。白い水彩紙としては、ゆっくり乾くのでとても描きやすいです。にじみやぼかしもやり易く、後から修正が出来ます。 オススメの水彩紙です。

△短所
小さな白い点々が出来やすいです。紙の裏表の判別がつきづらいので注意が必要です。

ラングトン・プレステージ(イギリス)

英国ラウニー社が製造している高級水彩紙で、英国王立水彩画協会の選定品です。
地色は白いです。

◎長所
鮮やかな発色で、強度もあります。白い紙でマスキングを多用するならオススメの水彩紙です。乾いた後の修正もそこそこ出来ます。

△短所
絵の具が速く乾くので、使いこなすにはちょっとコツがいります。

ハーネミューレ・セザンヌ(ドイツ)

400年以上続くハーネミューレ社はドイツで最も伝統ある製紙会社です。数種類の水彩紙ある中で、セザンヌは唯一のコットン100%の水彩紙です。

◎長所
発色・強度・使いやすさ、とても良いです。アルシュと比べても遜色ありません。乾いた後の修正も出来ますし、マスキングも問題ありません。オススメの水彩紙です。

△短所
値段が高いです。

日本のコットンパルプ100%の水彩紙

まず、その少なさに驚きますね!苦笑。
日本はコットンパルプ100%の水彩紙よりも、コットンと木材パルプなどの混合水彩紙の方が、販売しているメーカーも多く、種類もあります。
そんな数少ない中でも、販売しているのはミューズ社です。

ランプライト

2013年6月にミューズ社から発売されたコットン100%国産水彩紙です。 ランプの灯りのようにやさしい暖色の落ち着いた白色が名前の由来です。
地色は少しクリーム色です。

◎長所
発色はやや地味ですが深みがあります。マスキングは何とか出来ますが、注意が必要です。乾いた後の修正はそこそこ出来ます。

△短所
にじみ止めが強く、最初のウォッシュは弾きやすくムラになりやすいです。



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