透明水彩で描く~2色・多色のグラデーションを描いてみよう~

水彩技法の基本である、にじみ・ぼかし・グラデーションの3つは、ほとんどの水彩画の中で使われている技法です。この3つが上手く描けるようになると表現の幅がぐっと広がります。

今回は、2色・多色のグラデーションを作業工程と共に紹介します。

1色では出来ない色の混ざり合いが2色・多色のグラデーションにはあり、とても楽しいものです。透明水彩の醍醐味の1つでしょう。
ぜひ試してみてくださいね!

2色グラデーションで青空を描いてみよう

①たっぷり絵の具を溶いておきます。
最初に青色と水色の2種類の絵の具を、たっぷり溶いておきます。

②水を含ませた筆で水彩紙を塗っておきます。
にじませたい場所を先に水でたっぷり塗ります。

③青色を筆に含ませて、上から半分くらい塗っていきます。
塗ったら、素早く筆洗で絵の具を洗います。

④水色を筆に含ませて、先程塗った青色に少し被るぐらいの位置から塗っていき、
下に塗りのばして完成です。

この時に水彩紙を傾けると塗った絵の具が下に流れて、なじんでいきやすいです。

また筆が2本あれば、素早く2色グラデーションが描けます。
1色ずつ絵の具を筆に含ませておけば、筆洗で洗う時間が短縮出来ます。
何本か筆を持っている方は、試してみてくださいね♪

青色と水色など色味が似ている同士で、グラデーションをすると比較的綺麗に出来ます。
逆に、赤色と青色など色味が違う色同士のグラデーションは、少しコツが入ります。

2色グラデーションで夕空を描いてみよう

①最初に青色と赤色をたっぷり溶いておきます。
②水を含ませた筆で水彩紙を塗っておきます。
③青色を上から半分くらいまで塗ります。
④赤色を下から塗り始め、半分くらいまで塗り、なじませて完成です。
この時に水彩紙を逆さまにして塗ると、塗りやすいです。

両端からそれぞれ塗って、真ん中で溶き合わせる方法です。
この方法では、真ん中が薄い色になり両端に向かってグラデーションが出来ます。

多色グラデーションを描いてみよう

作業工程は2色グラデーションとほとんど同じですが、色数が多くなると表面が乾いてきますので、早めに塗っていきます。

また、絵の具を水で溶いた時に濃度を同じくらいにすると綺麗にグラデーションが出来ます。

2色のグラデーションは、空や海など風景画などでもよく使います。
色んな色を組み合わせて、ぜひ2色・多色のグラデーションを描いてみてくださいね!



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