透明水彩ひと工夫~天然海綿を使った表現方法を紹介します~

水彩画を描くときに、筆を使って描くことが多いですよね。
でも、筆だけでは描くことが出来ない表現もあります。
その1つは、天然海綿という道具を使った表現方法です。

今回は天然海綿を実際に使い、どんな表現方法が出来るのかを紹介します。

スタンプのようにポンポンと押したり、広い面を一気に塗ったりと楽しいものです♪
ぜひ参考にしてみてくださいね!

天然海綿とは

天然海綿は、海に生息する生き物です。
細かい網目状の海綿質繊維からなっています。硬い骨片がないので、スポンジとして化粧用やお風呂で身体を洗う用、また水彩用画材として使われています。

水彩用画材としては、細目・荒目と種類があります。
それぞれ目の違いで表現も変わってきます。

天然海綿の主な使い方

  • ざらざらとかすれた表現が描ける
  • 絵の具を塗った部分の色を吸わせて、白さを出す
  • 筆に含ませた絵の具や水の量を吸わせて調節する
  • 広い面を一気に塗る

絵の具をつけて水彩紙に押しつけると、独特でかすれた表現が描けます。
乾いている海綿に絵の具をつけて、水彩紙に押し当てます。
また最初に海綿を水で濡らしてから、同じように絵の具をつけて水彩紙に押し当てるとぼんやりとした表現も出来ます。

絵の具を塗った部分に、押しつけて白さを出します。
筆などで絵の具を塗った後に、海綿を押しつけると海綿に絵の具が吸われて、その部分が白くなります。これも乾いている海綿と水で濡らした海綿で、少し違った感じになります。

実際に天然海綿を試してみよう!

①青色の絵の具をたっぷり溶いておきます。
②筆に絵の具を含ませ、塗っていきます。
③乾いた状態の海綿を、塗った絵の具の部分に押しつけます。
何度か押しつけて、海綿に絵の具を吸わせていきます。
そうすると簡単に雲が描けます♪

その他の天然海綿の色々な表現

木の葉など細かく点描のような表現

建物の壁や地面、岩などのざらついてゴツゴツした表現

天然海綿を使って色んな表現が、簡単に描けて楽しいものです♪
ぜひ試してみてくださいね!



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