透明水彩初心者向け~スイカ(カット)を気軽に描いてみよう!

今回は、夏にぴったりのスイカをモチーフにします。
お店でも、みずみずしくて美味しそうなスイカが並んでいますね。

冷たくて甘くて美味しいスイカ♪

にじみを使って、2色だけで簡単に描く方法を紹介します。
夏のお便りなどにも、とても良いですよね!

気軽にスイカを描いてみましょう♪
ぜひ参考にしてみてくださいね。

透明水彩で実際にスイカ(カット)を描いてみよう!

今回はカットされたスイカを描いてみます。4分の1にカットしたものを、さらに小さくカットしたものです。

簡単に描けるスイカ(カット)の形は、三角形+半分の楕円形でなっています。
下図の形を参考にしてみてくださいね。

透明水彩絵の具は、ホルベインの透明水彩絵の具を使います。
使う絵の具の色は、

●バーミリオンヒュー
●ビリジャンヒュー

を使います。この2色だけでも、ちゃんとスイカが描けますよ♪
では、気軽に描いてみましょう!

簡単にスイカ(カット)を描く方法

①鉛筆で薄く下描きします。三角形+半分の楕円形の形を描きます。

バーミリオンヒューを水でたっぷり溶いておきます。

③下描きした三角形+半分の楕円形の形を、水を含ませた筆で塗ります。

④水が乾かないうちに、バーミリオンヒューを含ませた筆で塗っていきます。
この時に平塗りするのではなく、色を置いていく感じで、にじませて塗ります。
下まで全部塗らずに、少し白い部分を残しておきます。

⑤次に皮の部分の色を作ります。
ビリジャンヒューに少しバーミリオンヒューを混ぜて、濃いめに作ります。
その色を筆に含ませて、下の部分に線を引くように描きます。
その後に、水を含ませた筆で少しぼかします。

⑥次に種の色を作ります。
⑤で作った皮の色をもう少し濃く作ります。ややバーミリオンヒューを多めに混ぜて、濃い赤茶色を作ります。赤い果肉の部分が乾いてから、しずくの形で種を描いて完成です!

水彩紙はマルマン社のヴィフアール中目を使用しています。

2色だけでも、スイカが描けました!
ポイントは赤い果肉の部分を塗るときに、にじませることです。
そうすると色の濃淡が出て、より果肉の質感やみずみずしさが表現できます♪

色々なスイカ(カット)を描いてみよう!

最初に紹介した立体感のあるスイカの形に、色をつけてみました。
地面の影色も、バーミリオンヒューとビリジャンヒューの2色を混ぜて塗っています。

①赤い果肉部分は、カドミウムレッドディープ
皮の部分は、サップグリーン

②赤い果肉部分は、カドミウムレッドディープとバーミリオンヒュー
皮の部分は、ビリジャンヒューと少しクリムソンレーキー

③赤い果肉部分は、バーミリオンヒュー
皮の部分は、ビリジャンヒューに少しバーミリオンヒュー

④赤い果肉部分は、カドミウムレッドディープとオペラ
皮の部分は、ビリジャンヒュー

カドミウムレッドディープを使うと、バーミリオンヒューよりも、もっと赤い果肉が描けます。色々と描いてみて、自分の好きな色のスイカをみつけてみましょう。

水彩技法のにじみを使うことで、スイカの表現が広がって楽しいですよ♪
ぜひ気軽に描いてみてくださいね!



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