今回は平塗りの技法とコツを、作業工程と共に分かりやすく紹介します。
水彩技法の基本中の基本である平塗りは、絵の具を均一に塗る技法です。
濃いところ薄いところが出ないように塗るので、絵の具の量や水の量などの調節、また筆使いの練習にもなります。
平塗りは、建物や空など背景を塗るときなどに使います。
また、この平塗りの応用でグラデーションも描くことが出来ます。
初心者の方は参考にしてみてくださいね。
平塗りを綺麗に描くコツとは
- 最初にたっぷりと絵の具を溶いておく
- 絵の具が乾く前に一気に塗る
- 水彩紙を30度くらいに傾けて塗る
- 平塗りをする範囲に合った大きさの筆を使う
- 塗っていくときの向きを決めて塗る
この5つをするだけで、綺麗な平塗り描けるようになりますので、試してみてくださいね。
広い面を均一に綺麗に塗る!
①最初にたっぷりと絵の具を溶いておきます。
平塗りする部分をしっかり塗れるように、絵の具は最初にたっぷり作ります。
②水彩紙を少し傾けて置きます。
傾けることによって、絵の具が適度に下の方に垂れていき、それをのばすように塗っていくとムラになりにくいです。
③絵の具を筆にたっぷり含ませて、塗っていきます。
この時に、塗っていく方向を決めて塗るとスムーズに塗ることが出来ます。
左から右、右から左、左右行ったり来たりして塗る、何度か試してみて自分が塗りやすい方向を見つけると良いでしょう。
また、平塗りをする範囲に合った大きさの筆を使うことも大切です。
大きい面を小さな筆で細々と塗っていては、途中で絵の具が乾いてきてしまいます。
ムラの原因にもなりますので、大きい面を平塗りする時は大きめの筆を使い、一気に塗ります。
④塗り終わる部分は、筆を立てて絵の具の溜まりを取ります。
・・・と平塗りについて説明してきましたが、
実は水彩画は平塗りを多用することはあまりないです。にじみやぼかし、グラデーションなどからできる独特の表現が醍醐味でもあります。均一に塗るこの平塗りが上手く描けなくても、先に進めないということはありません。
あくまで表現の1つとして、気軽に楽しんで描いてみましょう♪