水彩筆の種類とは?天然毛の筆と合成繊維の筆を用途別に紹介!

水彩を始める時、筆はどれを選んで良いのか?とても迷いますよね。
まずはどんな素材の筆があるのか、種類はどのようなものがあるか説明します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!

水彩筆の素材

筆は、主に2種類に分けられます。
動物の毛を使った天然毛と合成繊維を使ったものです。

天然毛の筆の特徴

主に水彩の筆に使われる天然毛は、馬毛・狸毛・コリンスキー毛・セーブル毛・リス毛・イタチ毛などになります。弾力と穂先のまとまりや絵の具の含みが良く、しなやかで水彩に適しています。特にコリンスキー毛の水彩筆は、プロの方々も愛用されていて、よくおすすめの筆として紹介されています。

馬毛

油絵、水彩、日本画向きです。やわらかい毛で手頃な値段です。ポピュラーな筆です。

狸毛

日本画向きです。先が太くなっている毛で、水の含みが良くやわらかい毛なので繊細な部分に向いています。

コリンスキー毛

水彩画向きです。主にチョウセンイタチの毛で出来た筆です。穂先のまとまりと弾力、しなかやさに優れています。高価な筆です。

セーブル毛

水彩画向きです。主にクロテンの毛で出来た筆です。穂先のまとまりと弾力に優れています。コリンスキーを含めてセーブルと呼ぶこともあり、混同しやすいので注意です。

リス(スクワラル)毛

水彩画向きです。やわらかく細い毛なので弾力はありませんが、水の含みが良く穂先もまとまるので広い面や細かい部分を描くのに向いています。

イタチ毛

油絵、水彩、日本画向きです。短い毛で弾力と穂先のまとまりに優れています。

豚毛

主に油絵やガッシュ向きです。硬い毛で弾力と耐久性に優れています。

山羊毛

刷毛などに使われています。 水張りや水引に向いています。

合成繊維の筆の特徴

ナイロンに代表され、様々な加工ができます。弾力があり穂先が鋭くまとまりやすく、量産できるため価格がリーズナブルです。

またリセーブル毛はナイロンを特殊加工した画筆用合成繊維です。天然毛の特徴により近づけるため複数の天然毛をまぜて筆にしているものもあります。水彩画をはじめ、油彩画・アクリル画・デザイン筆など使い方はさまざまです。

水彩筆の種類

丸筆

穂先が丸い筆です。絵を描く上でもっとも基本的な筆であり、広い面から細部までこれ1本で描くことが出来ます。

平筆

穂先が平らな筆です。広い面を塗ったり、一定の太さの線を引いたり、穂先を横にして真っすぐな線を描くことも出来ます。

羽管筆

丸筆の仲間です。鳥の羽根の根元にある筒状のものを口金に使用していることから羽管(うかん)と付けられています。水の含みが大変良い筆で、広い面から細部まで描くことが出来ます。

和筆の色々

主に日本画を描くときに使う筆ですが、水彩画にも使えます。値段も手頃なものが多いです。

面相筆

穂先が細くまとまるので、細かい描写に向いています。

彩色筆

広い面を塗ることが出来る筆です。水の含みがよく、柔らかい描写に向いています。

削用筆

コシが強い毛(テンやセーブルなど) を中心に、周囲は柔らかい毛になっている筆です。
穂先がまとまりやすく細い線も描ける万能筆です。

その他の筆

刷毛

広い面を塗ります。また水を引いたり、水張りに使います。
※水張りに使う刷毛は、ノリが付きますので分けた方が良いです。

水筆ペン

手で握る部分に水を入れられる筆で、押すと筆先から水が出ます。筆先に水を足したり、洗うことが出来ます。野外スケッチなど携帯用にあると便利です。またマスキングインクを使う時など色々使えます。



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