水彩紙やスケッチブックの保存方法
水彩紙やスケッチブックは普段どこに置いてますか?
どのように保存しているでしょうか?
部屋の隅っこに立てかけておいたり、窓際に置いたりしていませんか?
水彩紙は湿気が苦手です。
長く放置して湿気を吸った水彩紙は、風邪をひいてしまいます。
紙が風邪をひく?とは一体どういうことかと言いますと、
水彩紙の表面には、発色を良くしたり、サイジング(にじみ止め)として薬品が塗ってあります。これが、高湿度の環境や、長時間の保管で、紙の奥に染み込んでしまい表面のにじみ止めの効果がなくなってしまうことです。
にじみ止めがきかなくなり、絵の具がスッと吸い込まれてしまうようになります。また弾くところと染み付いてしまうところが混在し、ムラになってしまいます。
1度こうなると、再びよく乾燥させても元には戻りません。
湿気が多い日本で、どう保存すれば良いのか?
一番簡単な方法は、ビニール袋に入れて保管する方法です。
ゴミ袋でも大丈夫ですが、チャック付きのビニール袋が良いです。
とくに、ふとん圧縮袋がオススメです。
大きいサイズもありますし、100均ショップで買えます。
小さいサイズは衣類圧縮袋などもあります。
密封した袋に入れておけば、湿気を防げ綺麗に保管できます。
完成した作品もしっかり乾燥させたあと、袋に入れて、直射日光の当たらない場所に保管しておきましょう。
水彩紙が風邪をひいたかどうかの見分け方
見分け方ですが、 パネルに水張りするときにわかります。風邪を引いた部分は異常に水がしみこんで、部分的に暗く(透過性があがる)見えるので、それで分かります。
見分けるのには、経験がないとちょっと難しいですが・・・。