今回は、年賀状で描くことも多いイノシシをモチーフにします。
普段イノシシを描くことはほとんどないですが、干支として年賀状に登場しますね。
手描きの絵は、味があって良いものです♪
にじみを使って、1色だけで描く方法を紹介します。
気軽にイラスト風のイノシシを描いてみましょう♪
ぜひ参考にしてみてくださいね。
イノシシとは
森林、草原、里山の藪(やぶ)の中で生活しています。警戒心が強いのであまり姿を見せることはありません。オスもメスも、下あごに2本のキバが上に向かって生えています。ただ、オスの方がキバが長いです。
子供の頃には身体に縞模様があり、ウリ坊など様々な呼び名があります。
この縞模様は天敵から身を守るためにあり、生後約4か月程度で消えてしまいます。
イノシシを家畜化したのがブタになります。
イノシシを実際に見るなら、動物園がオススメです♪
透明水彩で実際にイラスト風イノシシを描いてみよう!
イノシシを描くときの特徴
- 茶色
- 鼻
- キバ
- 縞模様(子供のイノシシの場合)
- 毛が多い
簡単に描けるイラスト風イノシシの形は、
おにぎり形(顔部分)+葉型(耳部分)+楕円(鼻・目・キバ部分)で描けます。
下図の形を参考にしてみてくださいね。
透明水彩絵の具は、ホルベインの透明水彩絵の具を使います。
使う絵の具の色は、
●バーントシェンナ
または
●バーントアンバー
を使います。1色だけでも、ちゃんとイノシシが描けますよ♪
では、気軽に描いてみましょう!
イノシシを簡単に描く方法
①バーントシェンナを水でたっぷり溶いておきます。
②水を含ませた筆で、おにぎり型を塗ります。
③水が乾かないうちに、バーントシェンナを含ませた筆でおにぎり型に色を置いていきます。
この時に平塗りするのではなく、濃いところ薄いところを作っていくように、にじませて塗ります。やや下の方を濃い目にします。
④おにぎり型の頂点より少し下がった辺りの左右に、耳の部分を描きます。また頂点を少し逆立てるように描いて、毛の質感を出します。
⑤しっかりと乾くまで待ちます。
⑥次に鼻と目を描きます。バーントシェンナを少し濃い目に溶いて、おにぎり型の下より少し上の位置に楕円を横に描きます。そのさらに上に左右小さめに目の楕円を縦に描きます。
⑦鼻が乾いてから、鼻の左右にキバを白抜きで描きます。水を含ませた筆で葉型に塗り、テッシュで拭き取り白く色を抜いて描きます。
⑧最後にさらに濃く溶いたバーントシェンナで、鼻の穴を描き足して完成です!
水彩紙はマルマン社のヴィフアール荒目を使用しています。
また、バーントアンバーを使うと下のようになります。どちらの色でも描けますよ♪
1色だけでも、イノシシが描けました!
ポイントは顔のおにぎり型を塗るときに、色をにじませることです。
そうすると色の濃淡が出て、味のある絵になります。
また重ね塗りする時に、下の色がしっかり乾いてから塗るようにします。
水彩技法のにじみと白抜きを使って、ぜひ気軽に描いてみてくださいね!
※普通の年賀状の紙は、水彩のにじみを描くのには向いていません。
水彩紙のポストカードなどを使いましょう♪